林業
笠・蓑(みの)・藁沓地方名ヒノキガサ(檜笠)、バンドリ・丸蓑、ウサギバナのフカグツ(兎鼻の深沓)
使用法
笠は、外仕事・日除け・雨雪除け用に頭にかぶる。旧河内村では、旧尾口村深瀬で作られた笠を求めた。バンドリは軽い蓑のことで、材料に稲藁(ニンゴ)のみを使って作られた。形がムササビに似ていることからバンドリと呼ばれた。主に雨雪除け用に着る。深沓は、雪中に履く稲藁製の藁沓の一種で、つま先が丸く兎の鼻のような形をしているものをウサギバナ、細く尖っている形のものをキツネバナと読んだ。直海谷川沿いでは、金間から下流はウサギバナ、内尾辺りではキツネバナが履かれた。稲藁製は保湿性に富み、寒冷地の雨雪除けには重要な素材であった。
- 採集場所
- 旧河内村(現石川県白山市河内町)
- 使用地
- 旧河内村久保
- 数量
- 3